第六回目となるゲストに、動画コメディアンでMEGWIN TVの代表であり監督のMEGWINさんをお迎えしました。自ら監督を務め、2005年以降、毎日365日休むことなくコメディ動画を配信し続けているMEGWIN TVは再生回数2億回を突破し、2011年には法人化。2013年には著書「YouTubeで小さく稼ぐ〜再生回数2億回の達人が教える、撮った動画をお金に変える方法〜」を発表。もともとはお笑い芸人として舞台に立っていたMEGWINさんがなぜYouTubeへステージを移したのか?笑いの達人MEGWINさんにとっての笑い、面白い事とは?MEGWIN TVのこの先は…?長期間にわたる映像作家生活の中で思う事、感じて来た事などを交えてお話しいただきました。当日はパリっとしたハンサムな出で立ちで登場したMEGWINさん、とても物腰の柔らかい和やかな雰囲気で取材に応じてくださいました。
取材・文/TODA MARIE 撮影/Ayano*
ワールドワイドなバカ…I TRY MY BEST.(頑張ります)
──活動の場を舞台からYouTubeに移したきっかけは?
僕のバカはワールドワイドだと思ったんですね、日本じゃ狭いんじゃないかと。舞台の上だと出来る事も限られてしまうし。火や水、火薬もダメだし、身体と声しか自由がないんで、そこの部分を取っ払ったらどうなるのかな、と思って。それで、ビデオにして見てもらったらお客さんが舞台の時より笑ったんです。じゃ、ビデオにしようかなって。
──普段、ネタはどのように作っていますか?
いつも聞かれるんですけど、あんまり意識してないです。毎日みんなが仕事するのと同じ感覚で、僕の仕事はこれだから。机に座って考えている時間はないから、普通に生活している中で、なにかやりながら考えています。「今日はどうしよう?明日は?」って。ストックも、よっぽど、一週間とか予定があったりすると作って行くけど、普段は一週間ぐらいストックがあればいいなーってところです。
──MEGWINさんが思う動画の良さは?
僕の動画は好き勝手やってるので僕の事が好きな人しか見ないんですね、だから自分の好きなことをやっている。真面目に自分の作りたいものを作ると世間からずれちゃうから、少しは視聴者に合わせたりすることはあるけど、できれば自分のことをやりたいよね〜…と思いますね。
──これまでのコメディ動画作家人生の中で印象的だった出来事は?
初めて海外行ったときがいちばん面白かったです。ネタを撮りに行ったんですけど、なんだかんだ自分が作ってる動画は海外での体験にかなうわけねーじゃん、と。最初に行った国はタイだったんですけど、当時は全然英語も喋れなくて、一緒に行ってくれた人が英語が出来るひとで。でも、おんぶに抱っこはすごく悔しかったんです。僕が動画でやってる事って身体張り系ですけど、実際に僕がいちばん身体張ったのって、去年のアイルランド留学なんです。TOEIC200くらいで約1ヶ月留学して、それで英語喋れる様にならなかったらYouTubeやめようって。結果的にとても意味のある留学になったからよかったんですけど。そういった身体の張り方だとおとなの人には楽しんでもらえても子供にはちょっと伝わりづらいのでね…難しいですけど。
──海外での経験がMEGWINさんの大きな部分となってますが、当然ハプニングも?
ひとりで香港に行ったとき、宿泊先のホテルが見つからなくて、じゃあ他のホテルがあるからそこに行こうと思ってやっとたどり着いたら、なにもなかったんです。どうしよ〜?!って。指差し中国語アプリを入れてたので、これだ!これしかないっ!ってそれを使って、なんとか予定していた宿とは全く別の宿でしたが泊まることは出来ました。
──いちばんお気に入りの動画を選ぶとしたら?
今のところ、僕の心に残ってるのはアイルランドで最後の日に撮った動画ですね。約1ヶ月間の留学期間中、毎日同じ場所で、同じカットで「今日は留学○○日目。I try my best.(頑張ります)」というフレーズを動画の最後に言っていたんです。そうすると1ヶ月のテンションの変化が凄く見えて、初日とかは「だめだ…帰りたい…」っていうところから始まって最終日には「もう帰るのか〜」って。それは僕の心に残っていますね。
──著書「YouTubeで小さく稼ぐ」は、試行錯誤を繰り返して毎日動画を投稿し続けて来たMEGWINさんしか知り得ない動画制作の秘訣が満載ですが、これから動画制作をしたいひと、動画で稼いでみたい人にアドバイスはありますか?
色々あるけど…楽しんでやってください!お金の事はあんまり考えないで、やりたいことを、楽しんでやってください!
面白い=生きている実感
──MEGWINさんが個人的に思う面白い事は何ですか?
生きてるな、っていう瞬間です。大けがの経験こそないですけど、危険なネタであったり、身体にストレスを与える事をした後、解放された時や、海外に行って、「あ…死にそう」っていう瞬間がとっても楽しい。痛いのや苦しいのは嫌いなんだけど、そういうシチュエーションに立たされた時がとても楽しい。生きてる!って感じです。動画にもそういう部分を盛り込みたいんですけど、それが伝わるかっていうとなかなか…。僕の動画は痛み共感型だけど、肉体の痛みは伝わっても気持ちの上での痛みやストレスは経験した事のある人にしかわからなくて。そういう人は「わかるわかる〜!」って深く共感してくれると思うんですけど、そうでもなければ、なかなか心の共感は難しい。たとえば、僕が海外で初めて、パンから具材まで選べるサンドウィッチを頼んだとき、パンと野菜までは選べたんですけど、肉を選ぶ段になって、調理済みの肉の呼び名が全然分からなくて…。結局、ベジタリアン用の肉抜きのサンドウィッチが完成してしまいました。コノヤロ〜っ!って思いましたけど、それを言って共感してくれる人、してくれない人がいて…難しいですね。もっとそういう、気持ちの痛みを動画に出来たら面白いかな〜とは思ってるんですけど。
──MEGWINさんにとって面白動画とは?
声を出して笑わせるのがコメディ動画。芸人だった時から変わりませんが、「ははっ」て笑わせたら勝ちかなって。動画を毎日欠かさず投稿し続けようというのは始めから決めていて、MEGWIN TVは僕のライフワークです。だから、MEGWIN TVに終わりはないし、「おとなになりたくないな〜。なんかおもしろいことしたいな〜」って毎日毎日思いながら、動画を作り続けてるんです。
笑いの達人にMetaMoJi Noteを使ってもらう
──とてもスマートに使いこなして下さっていますが、実際に使ってみていかがですか?
ガジェット大好きなんですよ。普段の自分の文字がかっこよく見えますね!いいですね〜。
──ネタはどのようにためているんですか?
ネタやアイディアはメモ帳アプリを使ってためています。紙に書き残したりはしないですね。ノートとペンは一応持ち歩いてるんですけど、それは会議のときにみんながパソコンとか、色々出しはじめた時のために、一応(笑)
──MetaMoJi NoteやMetaMoJi Shareを使ってしてみたいことは?
簡単に寄せ書き!とかどうですか?寄せなくても出来る寄せ書き。みんな離れていて、集まるのが難しくても寄せ書きができますね。遠くに居る先生宛てとかね。先生、間違って消しちゃったら大変だけどね(笑)
最後にMetaMoJi Noteを使用した直筆でのサインと座右の銘、音声メッセージをいただきました。
※MetaMoJi Shareをインストールした端末でご覧いただけます。
※iOSの方は、このページをSafariで表示して、上のボタンをタップしてください。
※MetaMoJi Shareをお持ちでない方は、「MetaMoJi Share Freeをダウンロード」から
アプリをダウンロードしてください。
MEGWIN(メグウィン)
1977年横須賀生まれ。YouTubeで活動する動画コメディアン。MEGWIN TV代表であり監督。2005年から365日毎日面白動画を投稿し続け、再生回数は2億回を突破。2013年5月には初となる著書「YouTubeで小さく稼ぐ〜再生回数2億回の達人が教える、撮った動画をお金に変える方法〜」(大和書房)を発表。現在に至るまで毎日、面白動画を撮り、YouTube内MEGWIN TVへ投稿し続けている。
MEGWIN TV http://megwin.com
https://www.youtube.com/user/megwin